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点をつなぐ:KLAS 2017 相互運用性レポート

子供たちが小さかったころ、レストランに行くときは、必ず“dot-to-dot” 本(点つなぎ)を持っていきました。文字や数字を正しくつないでいくと、絵が現れるというものです。このパズルが難しすぎると、ただもつれた意味のない形になることもあります。重要なことは、この練習帳は、私たち家族にとっても、レストランの他のお客様にとっても、楽しい食事時間を確保してくれるものだったことです。

最近では、私は、医療提供の本質的な変化について、医療従事者や医療施設経営者たちとよく議論をします。価値に基づく診療のネットワーク参加者をリストするという試みをすることもあります。その結果は、線でつなげられる前は、子供たちの”dot-to-dot” 本のような絵にはなっていません。中央には、患者、医師、病院、保険会社があり、その横に、そこから繋がる参加者、薬局、高度なケアを提供する介護施設、在宅ケアサービス、などなどを置きます。すると、これは、社会サービス団体のネットワークとなります。例えば、退役軍人省、学校、臨床研究者、子供保護サービス、その他サービスを提供する組織などが、ケアプロセス上で役割を担っています。すべての方が、患者をよくケアするために連携することが必要です。彼らは、確実によいケア経験を得られるよう、連携が必要なのです。

医療ITのアナリスト組織であるKLASは、先日、 相互運用性 2017 の調査レポートを発行しました。サブタイトルには “First Look at Trending – Some Progress toward a Distant Horizon”(トレンドの初見―遠い水平線への一定の前進)とあり、この調査で明らかになったことを総括しています。これは、KLASが発行する4回目のレポートで、米国の電子医療記録(EHR)ベンダーが、個別の患者ケアのために、どのくらい情報共有をサポートしているかについて調査しています。このレポートでは、その進捗が示されていますが、ベストパフォーマーでさえ、KLAS が言う“ deep interoperability "(深い相互運用性)に達していたのは、ほんの26%の時間に過ぎませんでした。しかもこれは、同じ EHR ベンダーのシステムを使う医療システム間で情報共有された時間です。

さらに残念だったことは、これらの調査結果が、主に病院と医師間での連携に焦点を当てたものということです。これは、すべての点を接続するために必要なことの、ほんの一部にすぎないのです。KLASは、将来の調査ではケアプロセスのその他の要素を含むように調査方法を拡張すると言いますが、ほとんどの組織での結果については、推して知るべしという事ができます。

当社の経験から、例外があることは分かっています。米国において、ロードアイランド州のCurrentCare あるいはニューヨーク州のHixnyは、ケアの参加者すべてを成功裏につないでいます。Lincolnshire Health and Care(英国の医療とソシアルケア間での連携)のような組織や、ニューヨーク州の水平/垂直統合デリバリーネットワークである Northwell Healthは、連携された医療記録で、彼らの患者構成要素について明確なイメージを構築しています。これらの例外における1つの共通点は、単にEHRをつなぐだけでなく、それ以上のことを行っている点です。

KLAS レポートが私たちに教えてくれるのは、必要だと分かっている実用的な接続を業界が構築する道のりは長い、ということです。私たちインターシステムズは、こうした接続を現実につくることを約束しています。当社のメンバー、市民、患者様の姿を明確に見て、全ての人にとってよい医療経験を創造するために、私たちは、ソフトウェアの改革を継続し、標準化組織、お客様、KLAS と引き続き協調していくことをお約束します。

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