パート1: 少し振り返る
経済的および臨床的健全性のための医療情報技術に関する法律(Technology for Economic and Clinical Health -HITECH- Act) が2009年に制定されてから10年が経ちます。Meaningful Use (意味ある利用)に対する補助金と法的義務を課しています。当時私たちのような医療ITに関わる者にとっては、そうした日々は業界を前進させる素晴らしい機会と約束であったと思います。
米国の医療ITは、2010以来、驚くほど進歩しています。急性期病院の99%近くと約85%の外来医療施設が、電子医療記録の導入、採用をしており、患者へのよりよいアウトカムの測定と提供を可能にする方向へと業界を牽引しました。
医療ITの導入と採用の大きな前進にも関わらず、システム間で連携すること―真の相互運用性の実現―は、未だに困難です。Meaningful Use、ONC の 相互運用ロードマップという取り組みにより、データ共有はよくなっていますが、まだ多くの障壁が残っています。
アメリカ保健福祉省国家医療IT調整室( ONC: Office of the National Coordinator for Health IT)およびメディケア・メディケイドサービスセンター( CMS: Centers for Medicare and Medicaid Services)は、患者医療情報の相互運用が必須となる新しい法律を提案しました。この大きな展開は、これらの規制は患者が自分の記録へのアクセスを提供するためのものです。これらの法律の序文を読めば明確です―患者が彼らの医療情報に、必要な場所で、必要な時にアクセスできるよう、一緒に取り組むべきです。提案された法律の 私たちの最初の感想は、より深く理解しているというものです。
私は、これは業界を前進させる、分断のない医療データ共有に向けた次の圧力となる重要な一歩であると考えます。基本的にもっとデータ共有をしてケア提供の仕方を変える必要があります。医療の管理コストは経済を圧迫しています。これは少なくとも部分的には、データの共有と透明性の問題よるものです。インターシステムズは、ONC と CMS 法制に対し、国全体としての相互運用性を進める必要があると断言します。しかし、政府が提案する法律は、私的業界をより素早くより協調的になるよう牽引すると大きな希望をもっています。
私の次のブログでは、新しく提案された法律とそれが支払者(医療費請求を行う保険会社等)および医師、病院に与える影響について見ていきたいと思います。次のブログも是非お読みください。
リンダ・ロー
インターシステムズ、価値に基づくシステムのシニアアドバイザー。様々な支払いモデル、官公庁、州の医療プログラムなどに、ガイダンスを提供。情報技術、主に医療情報のコンサルティングと運用の分野で、25年以上の経験をもつ。Twitterアカウント@Lynda_Rowe