概要
増え続けるデータや、様々な業界に向けたクラウドサービス等の普及により、あらゆる企業がデータを収集や分析、アプリ構築によって情報活用をすることが可能になりました。
しかしデータの整合性を取らずに次々と新たなテクノロジーを別々のシステムで導入することによるリスクが浮き彫りになっています。
こうした課題を解決するためのデータソリューションには、優れたデータプラットフォームが必要です。この記事では、企業のデータ資産全体を一貫して正確にアルタイムで表示することのできる画期的な基盤製品についてご紹介します。
また、このプラットフォームを利用してデータソリューションを改革した、お客様の事例もご紹介します。
データファブリックは、企業全体のデータを包括的に管理するためのシステム構造です。データ中心のビジネス推進を可能にし、競争力を高めます。
スマート・データファブリックの構築に必要なテクノロジーは、イノベーションを実現する技術を持つデータプラットフォーム(情報基盤)です。
少し前のことですが、嬉しいサプライズがありました。私のSUVのハッチバックの下側を蹴ってみると、ハッチが開いたのです。5年もの間、食料品を抱えて躓きながら車のバックドアを開けようとしていた私の目の前に、シンプルでエレガントな解決策が現れたのです。
ライフハック(生活を効率よく安楽にするための手法や技術)を発掘する醍醐味は、付加価値があることです。私たちの生活をより快適に、より効果的にしてくれます。お財布にも優しいかもしれません。
それは、企業のデータマネジメントにおいても同様です。その違いは規模です。データプラットフォームにこれまで知られていなかった機能が搭載されていた場合、そのメリットは卵を割って黄身を2つ見るよりもはるかに大きなものになります。データの需要と供給が急増し、エンタープライズ・クラウドの導入が加速する中、すべての企業がサプライズを利用できるようになります。
インターシステムズのデータプラットフォームに秘められた価値を語るのに、インターシステムズのテクノロジーを使って日々新たな利益を生み出している人たちほど適した人はいないでしょう。それがInterSystems Virtual Summit 2021の約束なのです。
高まるデータへの期待
データの供給は、あらゆる業界で爆発的に増加しており、その量は毎日2.5クインティリオンバイト(250京)に達しています。金融サービス、ヘルスケア、サプライ&ロジスティックスなど、私たちの活動は、より新しく、より有用な情報を大量に生み出しています。
データ中心の社会では、体験に対する期待が非常に高まっています。誰もが、スマートデバイスをはじめとするあらゆる場所からやってくる新しいデータを活用し、収益化したいと考えています。
また、クラウドが普及するにつれ、情報の保存や処理にかかるコストが削減され、より効率的になりました。このような傾向は、どのような組織でもデータを収集し、アプリを構築して、インサイトを導き出すことができるマイクロサービス環境を生み出しています。
しかし、戦略的な成長を犠牲にして、戦術的な勝利を手に入れることはありません。データの整合性を取らずに次から次へとテクノロジーを導入すると、同じデータを複数の場所に保存することになり、コストがかさむことになります。また、複数のデータコピーの同期が取れなくなり、分析に対する信頼性に問題が生じたり、情報を同期させるために人を増やさなければならなくなったりする可能性もあります。(2016年の時点でも、不良データによる米国のコストは年間3兆ドルという驚くべきものでした)。
一見簡単そうな選択肢でも、すべてがコントロール不能に陥ってしまいます。
未利用の価値を見つける
課題はあるものの、データに基づいた意思決定を大規模に行っている組織もあります。
インターシステムズのすべてのお客様がそうであるように、多くの方が スマート・データ・ファブリックの構築に必要なテクノロジーがすでにあることを知っています。スマート・データ・ファブリックは、企業のデータ資産全体を一貫して正確かつリアルタイムに表示することで、すべてのイノベーションの基盤を提供します。
素晴らしい結果をご覧ください。
- Modial Tissues
フランス最大の布地・裁縫用品店のネットワーク企業は、InterSystems IRISを活用することで、100店舗のデジタル化を実現し、800台のスマートデバイスを販売員に持たせ、5万点の商品在庫を管理しています。98個のリモートデータベースを管理している4人のIT部門にとっての大きな利益です。 - Amcare Women’s and Children’s Hospital Group
北京を拠点とするこの医療機関は、インターシステムズのデータプラットフォームを利用して、リアルタイムで集約され、正常化された健全なデータを提供することで、より深い業務上の洞察力とより強力な意思決定を実現しました。 - Financial Center First Credit Union
インディアナ州にあるこの信用組合は、インターシステムズのテクノロジーを活用したCustomer 360ソリューションを採用し、データの統合と、30以上の異なる行動指標から機械学習ベースの予測モデルを実装しました。その結果、リアルタイムのインサイトとそれに基づく顧客へのアプローチにより、FCFCUは3つの営業記録を更新し、前年と比較してローンビジネスが57%増加しました。
画期的な知識を広めるこうした現実世界の話が存在し、InterSystems Virtual Summit 2021(オンデマンド配信中)で、詳細を聞く事ができます。
スマート・データ・ファブリックを実現するために
インターシステムズのパートナーであれば、きっと皆さんのデータプラットフォームには未知の可能性があるはずです。ここ数年、インターシステムズは、あらゆる場所で可能な分析技術から新しいクラウドフットプリントまで、さまざまな機能をリリースしてきました。これらの機能は、お客様のインサイトを向上させるために、現在、無料でご利用いただけます。
だからこそ、私は皆さんにVirtual Summitへの登録をお勧めしたいのです。他の業界のリーダーたちから学ぶことは、あなたに可能性への扉を開けてもらうきっかけになるかもしれません。
Scott Gnau(スコット・ナウ)
データプラットフォーム担当副社長として2019年入社。InterSystems IRIS® データプラットフォームファミリー製品の開発、マネジメント、販売を監督する。
データ管理分野で30年以上の経験をもち、エンタープライズレベルの組織のテクノロジーとデータアーキテクチャに関するイニチアチブの推進を支援してきた。前職はHortonWorks社でCTOを務めた。それ以前は、Teradata社で20年以上の経験をもち、Teradata Labsの社長を含む多くの上級職を歴任した。
ドレクセル大学で電気工学の分野での学士号を取得。