時間はかかりましたが、9月のグローバルサミットでの発表から今月初めの正式リリースまでのエキサイティングな全力疾走を経て、 InterSystems IRIS Data Platformをお客様にご利用いただけるようになったことを大変嬉しく思います。最後の数カ月間、特にコードを整え、この新製品に関わるインターシステムズ 社員全員がチーム一丸となって取り組んできました。いろいろな角度から同じ目的に向かって、さまざまなグループの人が関わった最後のビットは、本当に、データプラットフォーム分野での素晴らしいアナロジーです。私は、その中でも、分析について最も情熱を傾けております。
分析は、あらゆる技術メディアで、ここ10年以上に渡り大きく取り上げられてきており、ビッグデータやファストデータの出現で、これがますます熱く語られるようになっています。コンセプトとしての BI の単なるレポートから予測分析、機械学習、AIに至るまで、例外的に広範なツールと技術をカバーするまで広がりました。全ての範囲をカバーする単一の製品は市場には存在しないため、分析分野での今日の重要な課題の1つは、広範なツールと技術をいかに繋ぐかということです。
これが、InterSystems IRIS で、当社がオープンな分析プラットフォームを提供するということに、コミットしている理由です。このプラットフォームは、パートナやエンドユーザ様が、ベストオブブリードの分析技術を活用して、プラットフォームに組み込んだりそれを補完したりするソリューションとサービスを開発いただくことのできるものです。当社のオープン分析については、InterSystems.com の Big Data Analytics Experience (英語) で、詳しく学ぶことができます。
InterSystems IRISは、ビジネスインテリジェンスとテキスト分析のための組み込み技術を持っており、特定のユースケース分析に非常に優れています。 InterSystems IRIS Business Intelligence(以前のDeepSee技術)は、開発者が多次元キューブをモデル化し、それを簡単にアプリケーションに組み込むことが可能です。 InterSystems IRIS Text Analytics(以前 iKnowと呼ばれていた)は、自然言語テキストからコンセプトとそのコンテキストを抽出するためのユニークなボトムアップアプローチの利点を利用できます。
しかし、もちろん、これらは、非常に幅広い分析市場では、限定された部分をカバーするにすぎません。そして、InterSystems IRIS では、Apache Spark などのサードパーティーソフトウェアのコネクタ提供と、PMML やUIMA といった業界標準をサポートすることで、それを補完しています。InterSystems IRIS がホストするこのアーキテクチャで、当社のお客様は、よくご存じの好みのツールを活用して、彼らのデータインフラストラクチャを最大に活用することが可能です。
例えば、 Apache Spark のコネクタを使って、InterSystems IRIS 内で、Spark が 分散データレイアウトとその他のパラレル処理機会を利用してスループットと透過性を向上させ、ご自身の Spark プログラムをより効率化することが可能です。 PMMLをサポートしているので、データサイエンティストが、お好きなツールを使ってもっとも正確にモデルを作ることが可能です。その後、彼らは、InterSystems IRIS からそれらをインポートすることができます。IRIS では、リアルタイム処理でモデルを実行するためのネイティブコードが自動生成されます。
InterSystems IRIS のこの最初のリリースをお客様にご提供できることを、大変嬉しく思います。そして、皆さまからのフィードバックを楽しみにしています。オープンな分析プラットフォームで、さまざまのスキルセットをもつチームの人々が、ともに作業できるようになります。もちろん、その他のサードパーティー技術をサポートすることに対してはオープンな立場をとっており、さらなるシナジーを生み出したいと考えています。この先のリリースで皆さまにはその例をご覧いただけると思います。このプラットフォームをお試しになりたい方は、オンラインラーニング環境を用意していますので InterSystems IRIS Experienceを是非ご覧ください。
ベンジャミン・デボー
インターシステムズ 、データプラットフォームのプロダクトマネージャで、拡張性と分析を担当。iKnow社の合弁により2010年にインターシステムズ 入社。さまざまなデータベース技術、特にデータウェアハウス、自然言語処理、分析一般の分野で活躍。