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ベアフットから広範な医療へ: 情報管理が中国の医療をいかに変革するか

先日、上海で行われたインターシステムズ・チャイナ・サミットに参加し、この国でのヘルスケア改革の進行具合に、引き続き驚かされました。

これを分かりやすい現象で説明すると、2世代の間では、中国での平均寿命は30年伸びたのです。ユニバーサル・ヘルス・カバレジは 95% までに達し、これは人類の歴史でも最大の保険カバー率となっています。しかし、今日、集中的な都市化と急速な産業化が進んだことで、新たな医療課題に直面しています。慢性、予防可能な病気は、大きく増加しています。喫煙率は非常に高く、現在 65歳 以上の人口は 1億4千万人 で、2030年までに、これは 2億3千万人 になると予測されています。

中国のユナイテッド・ファミリー・ヘルスケア(UFH)の医療情報システムディレクタである Jenny Shao 博士は、この半世紀で驚異的に集団的医療が進んだ起源は、1950年に中国全土で「ベアフット・ドクター」制度を導入したことにあると説明します。ベアフット・ドクターは、登録された医療者ではなく、ただ基本的な医療知識をもつ者です。ベアフット・ドクターは、最も罹患しやすい人口に注力する階層的なアプローチで、ターゲットされた地域に対して提供され、費用対効果の高い予防的ケアモデルを施策としました。村で活動し、子供の出産、ワクチン接種、感染症の対応などを行いました。例えば、ワクチンプログラムを通して、感染症から地方の人々を守るなど、母子の死亡という点で大きな成果を上げる役割を果たしました。1970年代までに、その数は100万人にまで膨れ上がりました。

昨今、医療提供の変革を推進し、患者のアウトカムを改善するものは、情報管理です。これは、まさしく前世紀のべアフット・ドクターと同様です。

UFH の事例を見てみると、彼らは、ワールドクラスの電子診療記録(EMR)システムへの投資を9年前に開始しました。当初、EMRはワークフローとプロセス改善を可能にし、診療の標準化を支援しました。その後、UFHは、EMRの使用を拡大、最適化し、現在、HIMSS EMR 適用モデルの Stage 6 を達成しています。2年前にペーパーレスを実現し、この確かな情報基盤の下、現在、EMRのデータを新しいイニチアチブ実現にフル活用し、ケアの質の向上とそのケアのコスト効率を改善しています。

その1つのイニチアチブが、集団健康管理です。UFH は、潜在的医療データを、彼らの患者人口の健康と結びつけて改善を図っています。例えば、血圧、肥満度、年齢などのリスク要因を分析することで、糖尿病2型の発症リスクがある患者コフォートを特定し、UFH は、高リスクグループに対して積極的な予防的戦略の設計を開始しています。

UFH は、20年以上前より中国における「家族医療」の先駆者であり、患者のニーズに合わせたケアを提供して、家族全体のよりよい健康管理を提供して患者を支援しています。彼らは、現在、データをさらにターゲットされた医療提供の「come and get it」モデルへの移行に繋げようと考えています。これは、彼らのケアの下で集団健康の管理をより積極的にしていこうというプロアクティブなアプローチです。

現在の集団健康管理の課題の克服を探索する中、こうした賢い戦略が勝利を収めるのだと思います。多くはベアフット・ドクターの足跡に追従するものであることは確かで、そのUFHもその1つです。

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