Chilmark Research - 2021 年統合インフラストラクチャ市場動向レポート
Executive Summary
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米国の 21st Century Cures Act によってヘルスケア分野におけるデータの利用可能性がどう広がるかに注目が集まっていますが、この新しい規則は、業界がアプリケーションや組織の間で新しい方法によりデータを活用する取り組みを拡大しようとしている数多くの理由のうちの 1 つにしか過ぎません。また、FHIR の成熟、API ベースの開発や統合の幅広い普及、支払いモデルの変化、低コストで質の高い医療を求める新たなプレッシャー、コロナ禍の長期的な影響などのさまざまな要因に対応して、既存の統合の技術やアプローチに代わる、より高速で低コストなオプションも登場しています。現在の市場は、開発と統合への新たなアプローチへ移行しつつあり、これによって組織やアプリケーションの壁を越えたデータへの今まで以上に効果的なアクセスが可能になります。
2021 Integration Infrastructure Market Trends Report (2021 年統合インフラストラクチャ市場動向レポート)では、ベンダー 14 社が提供する製品を紹介し、評価しています(本書ではインターシステムズの特徴とレポートの主なポイントのみを抜粋しています)。このレポートでは、市場の現状を確認し、さまざまな種類のベンダーやソリューションを分類するとともに、顧客のニーズを満たすためにベンダー各社が持っている能力の一部について詳しく説明しています。
従来の EHR 統合は、1 回限りのインターフェースとして構築され、継続的かつ高額なメンテナンスが必要でしたが、現在では、新たなプロジェクトに備えてデータやトランザクションに API ベースでアクセスする手法へ移行しつつあります。最新の API の利用はまだ黎明期にあるものの、多くのベンダーは API カタログを拡張しながら、API 関連のサービスやツールの大幅な強化に取り組んでいます。API の背後にデータストアを構築し、オンデマンドでコホートレベルのデータを作成し、オンデマンドで分析をサポートする流れが生まれているのは、市場のニーズが高まっていることを示す証拠です。
最後に、臨床医の負担を軽減するためには、データや機能を臨床や管理業務のワークフローに直接統合することが最も有効と考えられます。さまざまな組織やベンダーは、実験や反復を通じ、ワークフローを改善する現実的なチャンスをものにしたいと考えています。
本レポートは、パブリッククラウドベンダーが提供する一部のサービスにも注目しています。これらの企業は、コンピュータやストレージのホスティングサービスを提供しながら、すでにヘルスケア分野で確固たる地位を築いています。その幅広い開発および統合能力は、ヘルスケア分野でも大いに発揮されています。最近では、ヘルスケアに特化した開発および統合能力をアピールする企業も増えてきており、これは彼らがヘルスケア分野に向けて大きな野心を持っていることの表れと言えるでしょう。
本レポートには、ヘルスケア企業(医療機関ー、保険者、ヘルスケア系 ISV)による統合製品や統合サービスへの今後5年間の総支出額の予測が含まれます。それとは別に、ライフサイエンス、臨床研究、デジタルヘルス分野のベンダーなどの従来とは異なるユーザーによる統合ツールへの潜在的な支出についても予測しています。