明治の頃より、日本におけるがん診療の代表的施設として広く知られ、また実績を重ねてきた “がん研究会”、通称 “がん研”。東京の臨海副都心に移転し、がん研有明病院をオープンしたのは2005年であったが、そのプレゼンスは高まるばかりである。臨床・研究の両輪で発展してきた “がん研”には、当然、世界的にも貴重な「情報」が集積されているのは言うまでもない。
がん研有明病院は、そのリソースを最大限に有効活用すべく医療情報部を創設した後、着実に同院の未来を見始めている。
佐野病院長他、医療情報システム構築に関わるキーパーソンの方々に、その戦略ならびに概要について聞いてみた。