顧客: ROOK
課題: 多様なウェアラブルデバイスやその他のデバイスからのデータへのアクセスと利用の簡素化
結果: InterSystems IRIS® for Healthデータプラットフォームによるデータ管理と統合により、数百のデバイスへのアクセスを1つのAPIで実現
マイアミを拠点とするソフトウェア会社 ROOKは、ジムで使用するための最初の製品(RookMotion)を開発しました。 同社の心拍数モニターとソフトウェア・プラットフォームで、コーチとアスリートは、リアルタイムにパフォーマンス・データににアクセスが可能になり、トレーニングと結果を向上させました。 しかし、ROOKが自社の心拍数モニターだけでなく、複数のウェアラブルデバイスからのデータを取り込むようサービスを拡大すると、同社はヘルスケア業界では大変よく見られる問題に直面しました。 複数のデバイスやメーカーのデータを統合しようとすると、混乱してしまう、ということです。 各ウェアラブルは独自のデータ形式を持ち、同じ測定値は異なる単位で表現され、ROOK製品とデータを抽出・統合するにはそれぞれ異なる方法が必要でした。
「各ウェアラブルから1つずつデータを取得して統合するのは、本当に骨の折れる作業でした」とROOKのCOO、ジョナス・ダッカー氏は言います。 そこでROOKは、デバイス・データにアクセスするためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)という独自の解決策を生み出しました。 このAPIは、多様なウェアラブルデバイスからのデータにアクセスするための単一のメソッドを提供します。 この課題を解決したことで、ROOKはすぐに医療機関や保険会社から引き合いがくるようになりました。 これらの企業は、ROOKのように「ウェアラブルにとらわれない」企業になりたいと考えており、ROOKがそのソリューションをサービスとして提供できないかと考えていました。
InterSystems IRIS for HealthがROOKの新規ビジネスの成約と成長を促進
この機会を捉え、ROOKはインターシステムズと提携し、APIを迅速に商品化し、新しいビジネスモデルに軸足を移しました。 「当社の顧客は、当社のAPIを自社のアプリケーションに一度組み込むだけで、現在300種類以上のウェアラブル端末のデータにアクセスできます」とROOKのマルコ・ベニテス最高経営責任者(CEO)は述べています。 ROOK は、InterSystems IRIS® for Health データプラットフォームで、HL7® FHIR® やその他のデータ共有標準を使用して、クリーンで構造化された情報の正規化、保存、顧客の電子カルテや保険システムへの統合をサポートしています。
インターシステムズの支援により、ROOK は販売サイクル時間を半分に短縮することができました。 ダッカー氏は以下のように述べています。「私たちのソリューションにデータ相互運用性が組み込まれていることが、その大きな理由です。 「以前は、データを顧客のターゲット・システムに取り込むのは、顧客任せでした。 そして、それは顧客では対処したくなかった問題でした」
ROOK CEO
テクノロジーとビジネス・コラボレーションによる成功の構築
ROOKの進化における次のステップは、InterSystems IRIS for Healthの機械学習とAIツールキットを使用して、FDA承認のウェアラブルやその他のデバイスから集約されたデータを分析し、病気の発症の検出と予防に役立てることです。 「私たちはデータサイエンスに重点を移しています」とベニテス氏は言います。 それは、顧客が望むことであり、その多くはインターシステムズのツールセットの上に構築されることになるでしょう」
リソースに制約のある若い企業として、協業はROOKの成長計画の重要な部分です。 「特に、適切な人々や機関、パートナーと接続するには、非常に意図的に行動する必要があります」とダッカー氏は言います。 「インターシステムズは、私たちだけでは開くことのできなかった扉を開いてくれました」
COO、ROOK