サプライチェーン・コントロールタワーの
構築
徹底した効率化が求められるサプライチェーンには、全体を見通して管理し、問題点があれば即座に意思決定を行い対応することが求められますが、COVID-19によって、グローバル・サプライチェーンは分断され、不測の変化への対応などの課題が大きく露呈ました。
突発的な事象へ対応する機敏性(アジリティ)と、障害発生後にすぐリカバリーする回復力(レジリエンス)を持つには、
サプライチェーンの管制塔的な存在であるサプライチェーン・コントロールタワー構築が必要です。
サプライチェーンコントロールタワーの構築について、以下にてポイントを解説します。
サプライチェーンコントロールタワー構築のポイント
①相互運用性
サプライチェーン全体にわたり、分断のないエンドツーエンドプロセス、リアルタイムで正確な可視化と透明性を確保することで、ビジネスオペレーションを最適化します。
②AI/ML活用/高度な分析
大量のデータ処理、素早いデータの取り込み、より多くのデータモデルの取り扱い、様々なシステム・データの連携や整理を容易にするためにAI/MLに関連する技術開発は重要です。
③オートメーション
物流の全工程に関するデータを蓄積し、機械学習・AIを活用することで自動化が可能です。
④ワークフロー/プロセスオーケストレーション
全体的な動きを指示、手配して統制する機能が必要です。
⑤リアルタイム分析
データをリアルタイムに処理する必要があるため、できる限り高速なデータ取り込みが必要です。また様々なデータソースから同時にデータが投入されるため、一定時間に処理できるデータは多ければ多いほど良いとされます。
⑥End-to-endの可視化/コラボレーション
サプライチェーン全体にわたり、分断のないエンドツーエンドプロセスを確保する必要があります。
サプライチェーン・
コントロールタワー構築の課題
サプライチェーン全体をエンド・ツー・エンドで可視化し、リアルタイムですべてのデータとすべてのトランザクションを統合して、
それによる分析とアクション実行を行い、サプライチェーン全体のコントロールと最適化・効率化を可能にする仕組みの構築が、
不測の事態での需要の劇的変化とサプライチェーン分断後の環境に必要となってきます。
- 多くの取引先、関連企業との調整
- 業務ごとの膨大なアプリケーションと異なるシステム、データソースがあり、分断されている
- 刻々と生成される膨大なデータのリアルタイム処理、リアルタイム分析
- 人的リソースへの依存、デジタル化の難渋
- サプライチェーン全体を通して、どこで何が起きているのかが把握できない
関連リソース
サプライチェーン4.0実現への近道 Part1 日本の物流システムの現状とSCM4.0
サプライチェーン4.0実現への近道 Part2 サプライチェーンコントロールタワー
サプライチェーン4.0実現への近道 Part3 サプライチェーンコントロールタワーを実現するデータプラットフォーム
サプライチェーンコントロールタワーとは? 詳細はこちら
サプライチェーンを強靭化するための課題と、実現に必要な要素とは? 詳細はこちら
DXの推進:
データプラットフォーム・アプローチ
あらゆるデータにアクセス可能にすることで実現できる
データプラットフォーム構築によって、以下のことが可能になります。
- リアルタイムの可視化とトレーサビリティ
- あらゆる組織、システム、データを統合し、最適化
- 分断のないワークフローの構築
- 問題点の即座な把握(アラート機能)とアクションの自動化
- リアルタイムデータによる高度な分析
- 不測の事態に対応できる柔軟性の確保
- サプライチェーン全体を可視化して、徹底した効率化を図る
改善事例
導入企業様
製品紹介
InterSystems Supply Chain Orchestrator™のご紹介
インターシステムズジャパン株式会社
信頼できるテクノロジパートナー
インターシステムズの全社員は、お客様の成功を情熱をもって支援しています。世界中で数百万のユーザを支援する数千の顧客を有しており、1978年設立以来、株式非上場のプライベート企業として、医療、ロジスティクス、金融をはじめとする さまざまな分野で、最前線に立つ顧客の成功にだけ注力しています。ワールドクラスの技術とワールドクラスのサポートを提供することに誇りをもっています。インターシステムズのワールドワイドレスポンスセンター(WRC)は、世界中に拠点をもち、インターシステムズの 全製品について365日サポートを行っています。